世界中で人気のVPNサービス「NordVPN」ですが、実際に検索してみると関連キーワードに「危険」という文字が出てきます。
有名なサービスと言っても、実際にこのような検索をしている人が多いという事実をみると、不安になる方もいるでしょう。
実際、NordVPNを利用中の人でも「データを抜き取られたりしないか」「ウイルス感染のリスクはないのか」といった安全性への懸念を持つユーザーもいます。
この記事では、VPNの専門家である私たち編集部が、NordVPNの安全性に関する主な懸念点を解説し、本当に危険なのか検証します。
この記事さえ読めば、NordVPNのリスクや潜在的な危険まで十分に理解した上で、判断ができるようになるので、ぜひ一読してみて下さい。
NordVPNの評判やキャンペーンについて下記の記事でまとめているので、利用を検討している方は、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。
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目次
NordVPNが危険と言われる理由
NordVPNは高い評価を得ている有料VPNサービスですが、一部で「危険ではないか」と言われるいくつかの理由があります。
主に指摘される懸念点は以下のとおりです。
プライバシーリスク(過去にデータ流出の事実あり)
まず挙げられるのは、NordVPNで過去に発生したデータ流出事件です。
2019年、NordVPNは2018年3月にフィンランドのサーバーが不正アクセス(ハッキング)被害に遭っていたことを公表しました。
詳細は米国のテクノロジー系ニュースサイト、techradar.comの記事でも解説されていまが、この攻撃ではサーバーのSSL/TLSキー(暗号化鍵)が盗まれ、当該サーバーを利用していたユーザーの通信が一時的に第三者から傍受された可能性があります。
幸いユーザーのログや個人情報は記録されておらず流出もしなかったとNordVPN側は説明しています。こちらの詳細は、同じく米国のサプライチェーン関連の専門メディアscworld.comで解説されています。
ただ、一度セキュリティ侵害が起きた事実に不安を感じたユーザーも少なくありません。
VPNサービスは本来プライバシー保護が目的ですが、サーバーが侵害されると利用者の通信内容や情報が漏えいするリスクがあります。
NordVPNでは通信自体は強力に暗号化されていますが、例えば暗号化されていない通信や接続ログが万一記録されていればプライバシー侵害につながりかねません。
この事件以降、NordVPNはセキュリティ対策を強化し、自社管理のサーバー運用や第三者機関によるセキュリティ監査の実施など再発防止策を講じていますが、「過去に一度でも情報漏えいがあった」という事実は懸念材料として語られることがあります。
海外の大手サービスで利用者が多いが故に、狙われるリスクもあるという点は理解しておくことが大切です。
国産VPNで最も人気が高いMillenVPNは、データ漏えいのリスクについても2021年のサービス提供開始以降、大きなセキュリティ事故の報告はありません。
NordVPNのような過去のサーバー侵害事件がない点は、現時点では評価できるでしょう。
運営拠点と法的リスク(オフショアの問題)
次に指摘されるのは、NordVPNの運営会社の所在地に関する不安です。NordVPNを提供する会社はパナマ共和国に本拠地を置いており、その法的管轄下でサービスを運営しています。
私たちだけの見解ではなく、IT専門メディアpcmag.comでも言及されている通り、拠点がパナマにあると言うことは、NordVPNの強みの一つです。
パナマは情報保護に積極的な国で、VPN企業にユーザーデータの保存義務がない(ノーログポリシーを法的に実現しやすい)点はプライバシー面でメリットです。
実際、NordVPNも「ノーログポリシー」を掲げており、利用者の通信記録や個人情報を保存しない運用を公称しています。
しかし、これは必ずしもメリットだけと言うわけではありません。
一方で、運営拠点が海外(オフショア)にあることへの不安もあります。
例えば、NordVPN利用中に何らかのトラブルや犯罪被害に遭った場合、日本国内の企業と比べて法的な対処や問い合わせがスムーズにいかない可能性があります。
パナマはユーザープライバシーを重視する反面、第三者(たとえば日本の捜査機関など)が情報開示を求めてもパナマの裁判所命令がなければ応じない立場です。
そのため「万一問題が起きたときに本当に対応してもらえるのか?」と心配する声もあります。
オフショア地域のVPNサービスのリスクについては、弊社の公式チャンネルでの解説もありますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
また、運営会社が日本の法律の範囲外にあることで心理的な距離を感じ、「海外企業よりも日本企業のサービスの方が安心」というユーザーもいるでしょう。
実際、日本のVPNサービスであるMillenVPNは日本企業(アズポケット社)によって運営されているため、日本の法令順守や日本語でのサポートに安心感があると評価する声もあります。
このようにNordVPNの“海外運営”という点が法的リスクへの懸念として挙げられることがあります。
一方、MillenVPNは日本企業(アズポケット株式会社)によって提供されている国産VPNサービスです。
そのため日本の法律に基づく運営・サポートがなされており、海外企業に不安を感じるユーザーにとって安心材料と言えます。
例えば契約や解約に関しても日本語でのサポート対応が受けられるため、手続きの不明点を問い合わせやすいメリットがあります。
通信速度・安定性の問題
VPNを利用するとどうしても通信経路が遠回りになるため、速度低下や接続の不安定さはある程度避けられません。
NordVPNも例外ではなく、利用するサーバーの場所や混雑状況によっては通信速度が遅く感じたり、切断が発生したりするケースがあります。
特に日本から海外サーバーに接続する場合や、回線状況によっては「思ったより遅い」「つながりにくい」といった不満の口コミが見られます。
下記の記事ではMillenVPNとNordVPNの速度や料金、つながりやすさついて詳しく比較しているのでぜひ参考にしてみてください。
下記の記事では、主要な人気VPNサービスの速度や料金を徹底比較しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
また、特定のサービスに接続できない問題も指摘されています。
例えばAmazonプライム・ビデオなど一部の動画配信サービスはVPN経由のアクセスを厳しくブロックしており、NordVPNでも完全には視聴できない地域があります。
実際、Comparitechの調査によればNordVPNで視聴可能なAmazonプライム・ビデオの地域は米国版と英国版のみで、その他の国のコンテンツは規制が厳しく視聴不可と報告されています。
このように、「VPNに接続したのに目的のサイトやサービスにアクセスできない」という事態が起きる点はデメリットと言えます。
NordVPN自体は高速プロトコル(NordLynx)の導入などで速度向上に努めていますが、それでも利用環境や用途によっては通信の遅延や制限を感じる可能性があることは念頭に置くべきでしょう。
MillenVPNは日本発のサービスである強みを活かし、国内外のサーバー網を整備しています。
特に日本国内で利用する場合は高速かつ安定した接続が期待でき、主要な動画配信サービス(NetflixやAmazonプライム・ビデオなど)にも対応しているとの検証結果が出ています。先述のAmazonプライム・ビデオもMillenVPNでは視聴可能と報告されており、エンタメ利用での安定性では優位と言えるかもしれません。
料金体系や解約時のトラブル
最後に、NordVPNの料金プランや解約に関する懸念です。NordVPNは長期契約を前提とした大幅割引を打ち出しており、例えば2年プランを一括購入すると月額換算数百円と非常に安価になります。
しかし更新時(契約更新後)の料金が大幅に上がる仕組みになっており、「初回は安いが自動更新後に高額な通常料金を請求され驚いた」というユーザーもいます。
この点はいろいろなレビューサイトでも指摘されており、先述したPCMagはNordVPNの欠点として「料金が高い」「年間更新価格がわかりにくい(初年度割引後に値上がりする)」ことを挙げています。
実際に、MillenVPNと比較すると、基本料金の高さに加えて、短期利用のプランがないなど、コスパには違いがあるのが現状です。
| プラン(契約期間) | MillenVPN 料金(税込) | NordVPN 料金(税込) |
|---|---|---|
| 1ヶ月プラン | ¥1,738(30日プラン一括) ※月額プラン相当。短期利用向けワンタイムプラン | ¥1,782(1ヶ月ごとの支払い) ※スタンダードプラン。割引なしの通常価格 |
| 1年プラン | ¥7,128(一括支払い) 実質¥594/月 | 約¥8,200〜10,000円前後(一括支払い) 実質¥682~850/月 |
| 2年プラン | ¥9,504(一括支払い) 実質¥396/月(約60%OFF) | ¥11,496~13,500前後(一括支払い) 実質¥474~600/月(約74%OFF |
実際、割引期間終了後に自動更新をオフにし忘れると、次期は割引なしの標準価格で課金されてしまうため注意が必要です。
また、解約手続きや返金に関するトラブルの報告も一部で見られます。
NordVPN自体は「30日間の返金保証」を公式に提供しており、期間内であれば理由を問わず料金を返金するとしています。
ただしその手続きはユーザー側からサポートに連絡して明示的に返金を申請する必要があり、単に自分でサブスクリプションをキャンセルしただけでは返金されません。この点は、英国の大手VPN・セキュリティ専門メディアcomparitech.comでも言及されています。
この仕組みを知らずに「解約したのにお金が戻ってこない」と誤解するケースや、返金を求める際にサポートとのやり取りが面倒だと感じるユーザーもいるようです。
特にクレジットカードで2年プランなど長期契約を購入した場合、一括前払いとなるため短期間で解約しても自動では日割り返金されず、自ら請求手続きを行わねばならない点には注意が必要です。
さらに、決済方法によっては解約手順が異なることもトラブルの元です。
たとえばApple経由で購入した場合はApple ID側での解約が必要で、NordVPN側に直接問い合わせても対応できないなど、ややこしさがあります。このように料金体系のわかりにくさや解約時の手順の煩雑さから、「NordVPNは解約できない」「返金してもらえない」といった不満の声が出ているのも事実です。
一方、、MillenVPNは月額料金がNordVPNより安価で、短期利用プラン(例えば1週間プランなど)も用意されています。
長期契約の割引こそNordVPNほど大きくはないものの、初回後の値上がりや自動更新による予期せぬ高額請求といった心配が少ないシンプルな料金体系になっています。
解約もウェブ上のマイページから簡単に行え、必要に応じて即時解約が可能です。総合すると、「海外の大手VPNはちょっと心配…」という方にはMillenVPNのような国産VPNが安心感につながるでしょう。
結論:NordVPNは危険?安全にVPNを選ぶポイント
結論から言えば、NordVPN自体は基本的に安全性の高いVPNサービスであり、「絶対に危険だから利用してはいけない」というものではありません。 世界1400万人以上のユーザーが利用し強力な暗号化やノーログポリシー、さらには第三者機関によるセキュリティ監査も実施されてきた実績があります。
pcmag.comで公表されている通り、NordVPNは2018年と2020年にPriceWaterhouseCoopers社によるノーログ監査を受け、2023年にはDeloitte社の監査でその運用を検証済みです。
これらを見る限り、通常の用途でNordVPNを使っていて個人情報が漏れたり違法な目に遭ったりする可能性は極めて低いと言えるでしょう。
ただし、本記事で挙げたような過去のセキュリティ事故や運営体制に起因する懸念点もゼロではないことは事実です。特に「絶対に情報漏えいされたくない」「日本企業でないと不安」といったこだわりがある場合、NordVPNの存在に不安を覚えるのも理解できます。そのような方は、VPNを選ぶ際に次のポイントに注意すると良いでしょう。
- セキュリティ対策と実績:過去に大きな情報流出事故がないか、万一トラブル発生時に迅速な対処を行っているか。第三者機関のセキュリティ監査(ノーログ監査など)を受けて結果を公開しているサービスは信頼性が高まります。
- プライバシーポリシー:ノーログを明言しているか、その主張を裏付ける証拠(監査レポートや透明性レポート)があるか。運営国の法律(データ保持の義務が無い国かどうか)も確認しましょう。
- 運営会社の所在地とサポート:自分にとって馴染みのある国・言語でサポートが受けられるか。海外運営の場合でも日本語サポートがあるか、国内企業が運営するVPNかなど、安心感に関わります。
- 速度・接続品質:利用したい地域のサーバーが十分にあり速度評価が高いか。口コミやレビューサイトで速度テスト結果を確認し、自分の用途(動画視聴・オンラインゲーム等)に耐えうる性能かチェックしましょう。
- 料金プランの明瞭さ:長期契約の割引率だけでなく、更新後の料金や解約・返金条件を把握しましょう。自動更新の停止方法や返金請求の手順が明確に案内されているサービスは良心的です。
こうしたポイントを踏まえて選べば、「危険なVPNサービス」を掴まされるリスクは大幅に減らせます。NordVPNに関して言えば、確かに一部で危険性が囁かれるものの、総合的には信頼できる有力サービスの一つです。
ただし完璧ではないため、本記事で取り上げた注意点を理解した上で賢く利用することが大切です。もしNordVPNに少しでも不安を感じるようであれば、代替としてMillenVPNのような実績のある国産VPNを検討するのも良いでしょう。
いずれにせよ、自身の用途や重視するポイントに合ったVPNを選び、インターネットを安全かつ快適に利用してください。
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他のVPNサービスと比較したい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
参考資料・出典
本記事ではNordVPNの安全性に関する情報として海外の信頼できるニュースサイトやレビューサイトの報道・調査結果を参照しました
詳しく知りたい方は各出典元も合わせてご覧ください。






